
言わずと知れた有名作家 本田健氏の「大富豪からの手紙」を読んだ。
この本は主人公である青年が、亡くなった大富豪である祖父から遺された9つの手紙と共に旅をし、経験を積み、各ステージでそれぞれの手紙を開き、出会い、学び、成長していく、といったストーリーだ。
大富豪からの9つの手紙は下記のテーマをもとに記されている。
①偶然
②決断
③直感
④行動
⑤お金
⑥仕事
⑦失敗
⑧人間関係
⑨運命
小説ということもあり、詳細を書いてしまうと「ネタバレ」してしまうのであらすじ等については多く触れないが、生き方、仕事について非常に多く心の琴線に触れる言葉に出会えた一冊だ。
さっそくご紹介しよう。
大富豪からの手紙に学ぶ「仕事の哲学」

本著は主人公が若い青年ということもあり、若年層向けに向けられたメッセージが多いものの、中高年が読んでも多い気づきが得られることが多いはずだ。
今回は、私が特に感銘を受けた手紙の内容を紹介する。
それは「仕事」についての手紙である。
「仕事」について、大富豪は青年に対してこう記している。
もし仕事が楽しめなければ、何かがおかしいと思った方がいい。
仕事が楽しくない理由は、だいたい3つある。
①【自分の才能に合っていない仕事をやっている場合】
自分の才能に合わないことをやっている場合、長続きしない。その場合、「違う」と思ったら、キッパリとやめること。自分に合って、才能を活かせる仕事を探した方がいい。
②【仕事のやり方が楽しくない場合】
働き方や場所、やり方が自分の理想と違うとき、仕事は楽しくなくなる。
仕事のやり方には職場の空気感も含まれる。上司が威圧的に物事を進めていく環境だったりすると人はのびのびと仕事が出来ない。
自分の仕事が楽しくできる「環境」は大切である。
③【人間関係が良くないとき】
好きなことをやっていても、人間関係が良くなければ楽しく仕事をすることが出来ない。職場に意地悪な人がいたり、コミュニケーションがうまくいかなかったら最悪だ。
人が仕事を辞めるとき、一番多い理由は「職場の人間関係」だ。
逆に内容がどれだけつまらなくても、給料が安くても、人間関係が良ければなかなか辞めたいと思わないものだ。
この一節は本当に的を射た内容だと思う。
私たちにとって、「仕事」は人生において大切な要因だ。
私もこれまでに数多くのビジネスパーソンと接してきたが、「仕事」が充実している人はイキイキとした顔をして年齢の割に若く見えたし、逆の場合は疲弊していて、性格も歪んでる人も多かった。
私自身、上記の3つともに該当した時期を送った経験があるが、疲弊した挙句に「うつ病」まで発症してしまった。
翻って、人間関係にも恵まれ、自分の才能を活かし、自分が好きなことに対して仕事として打ち込める人生は、本当に素晴らしいものだと思う。
この小説では、人生を送るうえで大切な「時間」「お金」「人間関係」「仕事」について学ぶことが出来る。
オススメの一冊だ。
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