自分自身が本当に何をしたいのか。
それを知ることは簡単なようで非常に難しい。
「彼を知り、己を知れば百戦殆からず」
「孫子・謀攻編」の有名な格言だが、己を知るということは就職・転職・起業・仕事選び、恋愛に至るまで非常に大切な要因であることだ。
ただ、この自己理解は下手したら他者を理解するよりも難しいと感じるときがあるのではないだろうか。
そこで今回は、自己理解に対し非常にわかりやすく体型立てて記載されている「世界一やりたいことの見つけ方」八木仁平著を実際に読んでみた。
さっそくご紹介しよう。
目次
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方
自己理解の順序
まず八木仁平氏は下記の順序にて自己理解を進めることが大切と説いている。
①大事なこと(価値観)
②得意なこと(才能)
③好きなこと(情熱)
非常に感銘を受けた点だった。
多くの場合、③好きなことから考えるのがファーストステップと思っていたからだ。
「自分がこう生きたい」という人生の目的(大事なこと)を明確にし、得意なことと好きなことを順序立てて考えるというもの。
確かに、自分にとって大事なことという北極星が先にあり、その後に自分の本来持っている才能×情熱を傾けられることを明確にすることで、ブレない軸を形成できると思う。
これらは就職・転職・起業において非常に有効な考え方と言える。
個人的にピンときた点のご紹介
以下、本書を読み進める中で私が個人的にピンときた内容をご紹介しよう。
1.先に挙げた「②得意なこと」つまり「才能」に気づくと、どんどん自由度が高まると著者は紹介する。私たちが陥りがちな 「スキル・知識」の取得は、本当に好きなことが見つかってから後から身に付ければOKということだ。
2.大事なことが自分の内側に向くと「自分の人生」の目的が決まり、自分の外側に向くと仕事の目的が決まる。
例:夢中になりたい。(人生の目的)、夢中に生きる人を増やしたい(仕事の目的)
3.「なぜ仕事をするのか」には「大事なこと」で、「何の仕事をするのか」には「好きなこと」で、「どうやって仕事をするのか」には「得意なこと」で答えられる。
4.自分が何をしたいのかを考える際に思考を自由にし様々な制約ブレーキを外す為「お金の制約」や「出来るかどうか」を抜きにして一旦考えることの重要性を説いている。
5.誰にどう届けるかをしっかり考えたうえでないど、永遠に自己満足のままで終わってしまうので注意が必要。
6.モチベーションが湧かないなら、それは価値観からズレてしまっているから。
1つ1つに「これか~したい?」「これは~べき?」と問いかけてみることが重要。
「~べき」「~しなきゃ」という言葉が出た場合、他人からの期待であって自分が本当に望んでいることではない。
7.大事なのは自分が持っている「得意なこと」を理解して、上手く活用できるようになること。
8.考え方を変える。「自分を変える努力」は今後一切必要なく、「自分を活かす努力」を始める。
9.自身に才能が足りないのではない。持っている才能の使い方を知らないだけである。
10.短所を一瞬で長所に変える方法=「~だから」という言い訳を「~だからこそ」に言い換える方法を使うことで発想転換をする。
11.×自分を変える努力 〇自分を活かす努力
自分が魚であることに気づかずに空を飛ぶ練習をすることをやめる。
もともと尖っている先端を、もっともっと尖らせることに時間を使うべき!
1つの教科で1000点、10,000点を取ることを目指す。
これらは本の一部の要約だが、全てを書くわけにはいかないので一部をご紹介した。
本書の巻末には、それぞれ大事なこと、得意なこと、好きなことを明確にする為の30の質問や、それぞれの例100のリストも設けてあるので、頭の中のモヤモヤを言語化しやすい。
本書を踏まえた上で自己分析

本書を踏まえたうえで自己分析の素となる要因をリストアップしてみる。
Excelシートに一つ一つ記入していったところ、かなりの数の情報がまとめられた。
内容としては、
①得意(才能)
②無意識のクセ 強み
③長所使いのパターン
④好きなこと
⑤興味・好奇心
⑥重要なこと
⑦価値観・大事なこと などである。
自分・他者の意見も踏まえながら実践した見たところ、かなり色々な側面が見えてくる。
非常にオススメな自己分析方法だ。
ちなみに、私がかつてから実践している自己分析法もある。
こちらも合わせてご紹介しよう。
まとめ

本は横書きで書いてあり、文字数、文字の大きさも非常に読みやすいサイズとなっている。
ページ数も221ページというボリュームなので、読み進めるだけであれば、そんなに時間を要しないだろう。
私の場合は自己分析も含めてガッツリ読み、一週間程時間を掛けて使い込んだ一冊となる。
自己理解を深めたい人に対して、是非オススメの一冊!
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